休みの日に創作できない経験、ありませんか?
こんにちは、雨夏ユカリです。
皆さんは、休日になってもなかなか創作に取りかかれない経験、ありませんか?
平日は仕事で忙しい。ようやく金曜日。「明日こそは同人誌の作業をしよう」と思っても、いざ土日になってみると、作業がまったく進まない!
そんな経験、ありませんか?
私は、ありま~す! 大いにあります!
金曜日の夜には気合を入れていても、土曜日の朝が来ると、なかなか布団から出られず、結局ダラダラ。
布団から出た後も、ついSNSを眺めたりしていて、気づけば夕方に。その時点で、やりたかったことが一つもできていないと気づき、自己嫌悪に陥ってしまいます。
夕方から立て直そうとしてもうまくいかず、ストレスを逃れるためにゲームを始めると、いつの間にか夜中。結果的に、夜になって再び自己嫌悪に陥る、そんなループに陥ったことが何度あったことか
最終的に、「今日も何もできなかった」と後悔して寝ること、ありませんか?
私はよくありました。
本格的に創作活動を始めて4年が経ちますが、最初は本当に何も進められない日々でした。一日にたった15分絵を描けたら、「すごい!今日は15分も描けた!」と感動してました。今思い返すとほほえましいです。
今では休日はほぼ毎日、一日中創作活動をしています。そして、そこそこの量の作品を世に出せるようになりました。
なので、今回は、「私が創作できるようになった方法」をお話しして行こうと思います。
めっちゃわかる~~~! ついついYoutube見ちゃうよね!
でも、夜になって後悔するんだよなぁ……
創作できるつよつよクリエイターになりたいよね!
そもそもどうして創作できないのか?
休日に作業を進められない、だらだらしてしまう理由はいくつかありますが、大きな理由の一つは、「行動したい」と思っていることが「曖昧すぎる」からです。
「曖昧すぎる」ってどういうこと? と思うかもしれません。
要するに、「具体的な行動計画」がないってことです。
人間の脳は、具体的な指示がなければ行動に移しにくい性質を持っています。
なので「創作活動をする」くらいのあいまいさだと、迷って何もできなくなってしまうんです。
逆に、ついやってしまう行動は怖いくらいに「具体化」されています。反復でしみついているんですね、行動が。
例えば、Twitter。スマートフォンを手に取り、電源を入れて、ロック画面を解除し、Twitterのアイコンをクリックするだけでアプリが開きます。
この一連の動作は、日常的にTwitterを使用する人にとってはすでに身についた行動パターンです。つまり、この行動は「具体化」されています。
それに対して、創作活動。
これは、あまりにも多岐な行動が多いです。
同人誌制作の場合、ストーリーを考え、ネームを描き、下書き、ペン入れ、修正といった工程がありますよね。
しかも、ペン入れの作業では、どのページから手をつけるかを決める必要があります。また、クリスタのようなソフトを開くのは、若干手順が多いです。PC使いますし。
こうなると、一言「創作活動をする」といっても、選択肢が多すぎて迷っちゃうんですよね。
確かに、SNSとかYoutubeは何も考えずに開けちゃうよね
逆にSNSをやめたいなら、開くのをめんどくさくするといいのかな?
なるほどね! 毎回ログインする形式とかするとやめられるかも!
迷うととにかく動けなくなる
人間は、行動の最中に「迷い」が発生すると途端に動けなくなります。
でも、「具体化」されると結構動けるんです。
例えばヨガのポーズ。
突然「ヨガをやってください」と言われても、多くの人は何から始めていいかわからないでしょう。動けないですよね。
しかし、「簡単なヨガのポーズを試してみましょう。立って、両手を上に上げて、手のひらを上に向けて、背伸びしてみてください」と具体的に指示されたら、誰でも簡単にできるはずです。
「ヨガのポーズをとろう」「創作活動をしよう」「漫画を描こう」といった曖昧な目標は、実際に行動に移す際に迷いが生じやすいです。
「両手を上にあげる」みたいな具体的な計画がないと、「今日は何をしようかな」と悩んでしまいがちです。そうすると結局、めんどくさくなって、Twitterを開いてしまうわけですね。悲しい!
でも大丈夫、解決策はとてもシンプルです。作業の手順を全部決めればいいんです。
とにかく具体的な指示に変えるのが大事ってことかぁ
考えると、銀行強盗も「手を上げろ!」って具体的な指示するよね
確かに! 銀行強盗かしこい!
作業の手順を全部決めれば突然動けるようになる
具体的にどうすればいいのか?
ちゃんと「具体化」して解説していきますね。
前日の夜に、翌日の行動を具体的に計画しましょう。これはとてもシンプルなことです。
前日の夜、紙とペンを用意します。
そして、例えば、同人誌を制作しているなら、どのページのどのコマを描くのか、小説を書いているなら、プロットのどの部分からどのページを書き始めるか、といった具体的な作業を決めておくのです。
たとえば「今日は同人誌の表紙を描く。表紙のこの部分から塗り始める」といった具体的なスタート地点を決めておくだけで、次の日の取り組み方が大きく変わります。
さらに言うなら、こんな感じでもっと具体化するとなおよいです。
1.起きたらまず、PCの電源を入れる。
2.電源を入れたら、クリップスタジオペイントを開く。
3.同人誌の3ページ目のネームの下書きから始めて、次にペン入れを行う
という風に具体的な作業を決めておきましょう。もっと細かく計画を立てるのもいいですが、最低限このくらいの計画はしておきましょう。これだけで、作業がぐんと進みやすくなります。
わぁお、ここまで詳しく具体化するのかぁ
ちょっとめんどくさそうだけど、一日を無駄にした後悔よりはマシかな
あの後悔はなるべく味わいたくないもんね……私も頑張ってみよ
私の体験談
私も実際に計画の大事さを痛感したことがあります。
本です。読書です。
いまでこそ、年間で100冊以上の本を読んでいますが、昔は本を読むことができない日もありました。
そこで、考えたわけです。
本を読める日と読めない日の違いを。
すると、超シンプルでした。
前日の夜に読む本を決めておくと、翌日はすんなりと本を読むことができるんです。
しかし、その日になってから読む本を選ぼうとすると、迷いが生じてしまうんですね。
そうなると、「どれを読もうかな…」と考えているうちにスマートフォンに手が伸びてしまい、結局本を読まない日が続いてしまうのです。
迷いを取り除くために、前日に計画を立てておくだけで、作業が格段にやりやすくなります。
創作だけじゃなくて、勉強でも家事でも、いろんなところで使えそうだね
作者、毎日寝る前に次の日の行動予定を紙に書いてるらしいよ
やってるなぁ…
「やばい奴ら」はだいたいやってる
この「具体化」は、やばい奴らはだいたいやってます。
例えばAmazon。
Amazonは購入プロセスが非常にわかりやすく設計されています。次に何をすべきかが明確で、迷うことがありませんよね。
もし買い物ボタンが複数あり、どれを押せばいいのかわからない状況だったり、取引のページが毎回変わって使いにくかったりしたら、フラストレーションが溜まり、最終的には買い物しなくなるでしょう。
こんな感じで、「作業手順をいかにわかりやすくするか」という部分を、ショッピングサイトやSNSはしっかりやってるわけです。奴らは私たちの注意をひくためなら何でもやる
そうなると当然、私たちも同じくらい「具体化」しないと、そっちに意識を持っていかれるのは目に見えてますよね。
確かに、面倒なショッピングサイトだと買い物やめたりするよね
いかにわかりやすいインターフェースを作るかが大事なんだね
まとめ
というわけで、まとめです。
私たちが休みの日に創作活動ができないのは、私たちの意志力が弱いからではありません。(重要)
単純に、「行動の迷い」が多すぎて、脳が混乱してしまっているからです。
なので、「前日の夜に」「具体的な行動手順を決める」だけで、ぐっと次の日に頑張れる確率が高まるわけです。
無料で試せるので、よかったら試してみてください。
それでは、よい創作ライフを!
よし! 明日は私、朝起きたら「宝石の国1巻」を読むことにするよ
んん??? お姉ちゃん、締め切り来週なんだけど???
えへへ…
参考文献の紹介
この文章を書くにあたって、参考にした本たちの宣伝です
\計画は「挫折・失敗」から作る!? 常識外れの計画術/
私たちの計画がうまくいかないのは、計画を立てるときにあまりに頭お花畑になってるからだぞ、ということを伝える本。
心理学関連の書籍を多く出版しているメンタリストDaiGoさんによる、初心者向けによくまとまった計画の本。内容がとてもわかりやすい。
「倒れない計画とは、あらかじめ失敗を組み込んだ計画である」という斬新な発想をまとめた本。具体的なスケジュールも載っているので非常におすすめ。
\「変化」に必要なのは、「意志力」ではなく「感情」!?/
チップ・ハース/ダン・ハース著
「変わりたい、だけど変われない」という誰もが直面する悩みを解決するヒントとなる一冊。
「意志の力」とか「才能」ではなく、人の気持ちや環境をコントロールすることで変化できるよ、ということを、研究者の兄弟が記した一冊。
今までどう頑張っても変わることができなかった人に、読んでもらいたい一冊。私もめちゃくちゃお世話になりました。